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今回は、私の一番好きな絵本「しょうぼうじどうしゃじぷた」をご紹介します。
ジープを改造したちびっこしょうぼうじどうしゃのじぷたは、からだは小さくても働き者です。ちいさな火事なら、あっというまに消してしまうのですが、背の高いはしごしゃや大きなポンプのこうあつしゃたちからは、ちいさいからといっていつもバカにされてしまうのです。見学に来た子どもたちも、じぷたには見向きもしません。でも、そんなある日、山小屋が火事になり、所長さんがじぷたに出動命令を出しました。じぷたは、無事に火事を消すことができるのでしょうか?
のりもの絵本の名作中の名作とも言える「しょうぼうじどうしゃじぷた」は、発行されて40年もの間子どもたちに愛され続けています。親子二代にわたって愛読されている方も多いそうです。
じぷたには、子ども向けの絵本に必要なエッセンスが全て含まれているように感じますが、特に絵の素晴らしさ、物語の素晴らしさ、絵と物語の調和の素晴らしさには何度読んでも感動させられます。
絵を担当された山本忠敬さんは、残念ながら2003年1月に86歳でお亡くなりになりましたが、のりもの好きの子どもたちが目を輝かして夢中になる数多くののりもの絵本を作られました。山本さんの描く自動車は、目や口が描かれているわけでもないのに、威張ったり、すましたり、悲しんだり、誇らしげだったりと様々な表情を感じることができます。そして、渡辺茂男さんのムダのない文章と、起承転結のはっきりしたテンポ良い物語の展開は、山本さんの絵とともに完璧な世界を作り上げています。
ちいさいからといってちょっとバカにされるじぷたは、まさに幼い子どもそのものです。子どもたちは、じぷたに自分を映し、じぷたとともに山道を駆け上り山小屋の火事を力いっぱい消すことでしょう。そして最後のページでは、誇らしげに子どもたちに囲まれているじぷたとともに幸せな満足感で胸をいっぱいにするに違いありません。
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