HANAIBOOKS  〜HANAI お薦めの子どもの本〜

このページでは、HANAIが教材で使用する本や、ぜひ子ども達に
読んで欲しい本、お父様お母様にもお読みいただきたい本を
紹介していきます。

NO.15

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サンタ・クロースからの手紙

J・R・R・トールキンの子どもたちにとってサンタ・クロースが念頭を去らない、重要な人物だったのは、〜中略〜サンタ・クロースが、毎年毎年、自分たちに手紙も書いてくれたからでした。

J・R・Rトールキン/作
評論社 ¥1400
1976年発行

『サンタ・クロースからの手紙』は、『ホビットの冒険』『指輪物語』の作者として有名なJ・R・R・トールキンが、クリスマスの度に自分の子どもたちに宛てて送った絵と手紙を編集したものです。
サンタ・クロースからの手紙は、息子ジョンが3才になった1920年に初めて書かれ、それから20年近く続きました。トールキンには4人の子どもがいましたが、皆この手紙を本物だと信じていました。そしてやがて父親が書いていると知った後も、弟や妹にその事実を話してしまうということは無かったそうです。
サンタ・クロースからの手紙には、毎年忙しくプレゼントを準備する様子や助手の北極熊のしでかす失敗談、北極熊のふたりの甥っ子のいたずら、ゴブリン達との戦い、新しく雇った秘書のイルベレスの話などがいきいきと語られ、トールキンによるイラストが添えれられています。こんな手紙が、暖炉の中に不思議な音とともに届き、絨毯にはサンタの足跡が残っていたら、子どもたちはサンタの存在を信じないわけにはいかないでしょう。
初めて手紙が書かれた1920年、トールキンはリーズ大学に英語講師のポストを得ましたが、決して豊かな暮らしではなかったそうですから、子どもたちに贅沢な贈り物などできなかったことでしょう。けれども、サンタ・クロースからの手紙によって子どもたちが得た喜びと興奮はどんな贈り物にも代え難いものだったと思います。
トールキン自身は、わずか4歳の時に父を亡くし、13歳ので母も失いました。早くに両親を失ったせいでしょうか、トールキン自身は子どもたちにとって底抜けに優しく理解のある父親だったそうです。
もともと手紙として書かれたものですから、子どもが絵本として読むには若干ムリがあるように感じられます。それよりもこの絵本は、ぜひお父さんお母さんに読んで欲しいと思います。今年のクリスマスがいつもと違うものになるかもしれませんよ。


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素材提供:「second home