HANAIBOOKS  〜HANAI お薦めの子どもの本〜

このページでは、HANAIが教材で使用する本や、ぜひ子ども達に
読んで欲しい本、お父様お母様にもお読みいただきたい本を
紹介していきます。

NO.37

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おやすみなさいのほん

おひさまがかくれると
動物たちはみんな
ねむります

マーガレット・ワイズ・ブラウン/文
ジャン・シャロー/絵
石井桃子/訳
福音館書店 
\1050
1943年

子ども達に読んであげた時、こちらの思ったとおりの反応を示されると思わずにやりとしてしまいますが、マーガレット・ワイズ・ブラウンの『おやすみなさいのほん』はそんな一冊です。この絵本は、少し眠そうな子どもに読んであげると、魔法にかかったように眠ってしまうのです。
作者のマーガレット・ワイズ・ブラウンは、欧米には珍しく絵を描かない絵本作家です。子どもの本の編集者でもあったブラウンは、42歳の若さで亡くなるまでにガース・ウィリアムズ、ジャン・シャロー、H・A・レイ、ワイスガードといった優れた画家と組んで100冊以上の作品を残しました。
『おやすみなさいのほん』は、ブラウンの作品としては日本で最初に翻訳されたものですが、1962年発行以来版を重ね、現在も多くの子どもに親しまれています。
ページを開くと、丘の向こうに沈んでいくお日さまと、静かに夜を迎えようとしている小鳥と羊がいます。墨がかかったような絵を見ていると、それだけでもうなんだか眠気を誘われるような気がしてきます。そこにゆったりとしたリズムを持った言葉がついてきます。
   よるに なります。
   なにもかも
  
みな ねむります。
石井桃子さんによる訳文は、なんとも言えない、たゆたうようなリズムを持っており、聞いているとまるで母親の腕の中でゆっくりと揺すられているような気がしてきます。そして、最後に「ねむたい ことりたち」「ねむたい さかなたち」というフレーズが繰り返されます。
ジャン・シャローによる絵は、どれもゆったりとした線と夕暮れの中にいるような落ち着いた色で描かれています。一つ一つの絵が大ぶりで輪郭がはっきりしているので、幼い子どもの目にもすんなりと入っていくのでしょう。絵に添えられた文字は、これもゆったりと大きめで、絵と同じトーンのセピア色をしています。
耳から入る音と目から入る画像が実に見事に調和し、眠りに落ちる直前の穏やかで幸せな気分を伝えています。だからこそ、この絵本を読んでもらったねむたい子ども達は、たちまち眠りに落ちていくのでしょう。
子ども達の枕もとに一冊置いて、楽しい一日の締めくくりに読んであげたい一冊です。


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素材提供:「second home

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