HANAIBOOKS  〜HANAI お薦めの子どもの本〜

このページでは、HANAIが教材で使用する本や、ぜひ子ども達に
読んで欲しい本、お父様お母様にもお読みいただきたい本を
紹介していきます。

NO.38

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ぞうくんのさんぽ

きょうはいいてんき
ぞうくんは さんぽに
でかけました

なかのひろたか/文・絵
福音館書店 
\1050
1968年

きょうはいいてんき、ぞうくんはさんぽに出かけることにしました。最初に出会ったのはさいくん。さいくんが、背中に乗せてくれるなら一緒に散歩に行ってもいいよ、と言ったので、人の良いぞうくんはさいくんを乗せて散歩を続けます。次に会ったのはわにくん。さいくんがぞうくんの背中に乗っているのを見たわにくんも、ぼくも乗せてよ。と頼みます。ぞうくんはさいくんとわにくんを背中に乗せて「うんうんおもいな〜」と思いながらもがんばって歩いていきます。そして最後にかめくんに出会ったぞうくんはかめくんも背中に乗せて散歩を続けます。ところが…。
子ども達はこの『ぞうくんのさんぽ』が大好きです。何度読んでも飽きずに繰り返し読んで欲しいと言います。人の良さそうなぞうくんが、次々と大きな動物を背中に乗せて歩いていく様は、なかのひろたかさんのデザイン性の強い絵にマッチして、なんともユーモラスです。文章も簡潔でストーリーもわかりやすく、絵と文章が独特の世界を作り上げています。
それにしても、どうして子ども達はこの本がこんなに好きなんだろう、とずっと考えていて、ふと気づきました。これは積み木遊びだ。
幼い子どもは、積み木遊びが大好きです。ただ、ただ積み木を高く積み上げては喜び、やがてバランスを崩して倒れればまた大喜び。どうしてこんな単純なことがそんなにおもしろいのだろう、と思うほど飽かずに繰り返し遊びます。
『ぞうくんのさんぽ』はまさにこの積み木遊びなのです。ぞうの上にかば、かばの上にわに、一番上はバランスをよくするために少し小さいかめをのせ、バランスを崩して倒れたらまた一から積んでいく。子どもにとっておもしろくないはずがありません。
1968年に発表されて以来、続編を望む声は多かったそうですが、長い間ずっと作られませんでした。それは、この『ぞうくんのさんぽ』はぞうくんが主人公ではなく、「おはなし」の形そのものが主人公なので続編は作れないというなかのひろたかさんの考えがあってのことだったそうです。しかし、30年以上の月日を経て、やっと続編ではなく姉妹編ともいえる『ぞうくんのあめふりさんぽ』が2004年4月に発表されました。こちらは、『ぞうくんのさんぽ』よりも少し年齢が上の子ども向けですが、ぜひ合わせてご覧頂ければと思います。

 
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