HANAIBOOKS  〜HANAI お薦めの子どもの本〜

このページでは、HANAIが教材で使用する本や、ぜひ子ども達に
読んで欲しい本、お父様お母様にもお読みいただきたい本を
紹介していきます。

NO.4

BackNumber

ジャムねこさん

表題の「ジャムねこさん」のほか、子ぎつねと子ども達の暖かな交流を描く「子ぎつねコン」やモモちゃんシリーズの「おばけとモモちゃん」など6編。

松谷みよ子/作
渡辺洋二/画
大日本図書¥1,200
1988年発行

「まっくろくろのくろねこのプーは、…」と始まるこの物語は、松谷みよ子さんの代表作の一つともいえるモモちゃんシリーズの番外編のようなおはなしです。

作者の松谷みよ子さんは、数々の優れた児童文学を発表されている日本の代表的な児童文学作家の一人です。『いないいないばぁ』や『もうねんね』『のせてのせて』などの赤ちゃんのための絵本でご存知の方も多いかもしれません。また、民話の採集、研究に長年取り組んでおられることでも有名な方です。

色とりどりに咲き乱れるバラの花、まっくろでつやつやしたくろねこ、まっしろで背中がアンズ色の子ねこ、さんさんとふりそそぐ日のひかり。夢のように美しい情景の中で、くろねこのプーと子ねこのジャムと、そしてモモちゃんは出会います。

この物語を読むとき、私はいつも知らず知らず声を出して読んでいる自分に気づきます。それは松谷みよ子さんの文章が、まるでお母さんが幼い子どもに語りかけるときのような、なんともいえない心地よいリズムを持っているからかもしれません。

「ジャムねこさん」は渡辺洋二さんの素敵な挿絵で飾られていますが、「絵本」という形態はとっていません。私には、それがたいへんに素晴らしいことと感じられます。なぜなら、まだまだ未完成の子ども達の頭の中では、処理できる情報の量は限られています。当然、絵と言葉ではなく、言葉のみを受け取る方が楽にできますし、言葉だけの方がより豊かな空想の世界を頭の中に築くことができるからです。子ども達がこのジャムねこさんの世界を存分に頭の中で楽しめるように、ぜひ、お母さんお父さんの声で読んであげてほしいと思います。


BACK  HOME

素材提供:「second home