HANAIBOOKS  〜HANAI お薦めの子どもの本〜

このページでは、HANAIが教材で使用する本や、ぜひ子ども達に
読んで欲しい本、お父様お母様にもお読みいただきたい本を
紹介していきます。

NO.9

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くまのパディントン

ブラウン夫妻が始めてパディントンに会ったのは、ロンドンの駅のプラットホームでした。茶色の小さなクマは、奇妙なぼうしをかぶってスーツケースに腰掛けていました。

マイケル・ボンド/作
松岡享子/訳
福音館書店 ¥1100
1958年

ダッフルコートを着て、ぼうしを被ったくまのぬいぐるみをどこかでご覧になった方は多いでしょうが、そのくまがパディントンという名前で、イギリスの幼年文学の主人公だということをご存知の方は少ないのではないでしょうか?
作者のマイケル・ボンドは、くまのパディントンを主人公とした9冊の本を世に送り出しました。そして、このくまは全世界の子どもたちに愛されつづけています。
物語は、ブラウン夫妻が休暇帰りの娘を迎えに行ったパディントン駅で、首に札をぶらさげた小さなくまに出会うところから始まります。小さなくまは、夫妻に礼儀正しく挨拶をして、自分は暗黒の地ペルーから一人船に乗ってロンドンにやってきたのだと身の上を語りました。くまの首につるされた札には、つたない字でこう書いてありました。
「どうぞ このくまのめんどうを
 みてやってください。おたのみします。」
これを読んだブラウン夫人は、くまを家に連れて帰る決心をします。パディントンと名づけられた小さな茶色のくまは、こうしてブラウン家の一員となったのです。
くまのパディントンが行くところいつも何かしらの事件が起こります。ジャムとクリームつきの菓子パンを食べればそこらじゅうをべとべとにしてしまうし、駅では迷子になって押してはいけないエスカレーターの緊急停止ボタンを押してしまったり、お芝居を見ていてすっかり物語に入り込んでしまい、悪役の役者にくってかかったりと、一生懸命やっているのになぜかいつも騒動を引き起こしてしまうのです。
けれども、このちいさなくまを取り巻く人々は、常に暖かくパディントンを受け入れ見守ります。パディントンをとりまく世界は、常に善意と明るさに満ち溢れているのです。
小さな子どもたちは、そんなパディントンの姿に自分を映し、心の底から共感することでしょう。
『くまのパディントン』は、対象年齢小学校中級以上と表示されていますが、できればパディントンに等身大の自分を感じることができる4、5才の幼児にこそ読んであげたい物語です。


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素材提供:「second home