HANAIの基本理念

なぜ、コミュニケーション・スキルが重要か?
1.社会に求められる人物となるために
●コミュニケーション・スキルとは
社会に求められる人物となるために、子ども時代に身に付けなければならない能力とは何でしょうか?
それは、一言で言うなら「コミュニケーション・スキル」です。
コミュニケーションとは、お互いに伝え合うことによって、お互いに理解しあうことですが、その手段としては 「言葉」と「身体」の二つがあります。地球の裏に住む人と、簡単に電話で話したり、メールで会話することがで きる高度情報化社会では、特に「言葉」によるコミュニケーションを上手に行うことは、たいへん重要です。そのためには、
  • 相手の言葉をきちんと聞くこと
  • 相手に伝わるように話すこと
  • 書かれた文章を的確に理解すること
  • 読む人に言いたいことが伝わる文章を書けること

が必要となります。もちろん、ただ伝えるだけでなく相手の気持ちを配慮し、その場に合わせた行動が取れなく てはなりません。
HANAIでは、できるだけ早い段階で、子ども達にコミュニケーション・スキルを身に付けさせることが 重要であると考えています。
2.困難な社会を強く生き抜くために
●「安定した人間関係」を
「キレる」子どもの増加が問題視され始めてから、教育者、小児科医、心理学者、脳神経学者などの専門家に よって、様々な角度からキレる子どもの研究が進められています。しかし、これといった決めてが無いのが現実です。 脳の一部の変形であるという説も、日本の精神文化の継承に問題があるとする説も、家庭や地域社会の変貌にその根源 があるとする説もいずれも説得力があり、ひょっとするとその全てが正しいのかもしれません。いじめ、不登校、 学級崩壊などの問題も同様です。
しかし、一歩翻って家庭で何ができるのかを考えたとき、私達はただ呆然として立ちすくんでしまうのではない でしょうか?
著名な心理学者で子育てに関する著書も多い河合隼雄氏は、『Q&A こころの子育て 誕生から思春期までの 48章』(1999年/ 朝日新聞社)で、こんなことを述べておられます。少し長くなりますが引用します。
「ところがいま、いくら不況が深刻だといっても、昔に比べたら、仕事を持つとか、結婚して子どもを大学に行 かせるぐらいのことは、なんとかできるようになっている。だれでもできるようになったら、それは悩みではない。 昔の人が悩んでいたようなことが解決してしまつたら、かえって悩みが深くなったんです。いまの子どもは「人は何 のために生きたいるのか」とか「私はなぜここにいるのだろう」とかいう、非常に根源的なことに直面するように なった。
〜中略〜
根源的な深い悩みというのは、人類始まって以来あったんですよ。ただ、気がつかなかっただけです。わかりやす い例で言えば、戦争中にノイローゼや拒食症になる人はほとんどいません。食えないんだから。「食べる物がない」 とか「殺されるかもしれない」というときに、「人はなぜ生きるか」なんて考えてられないんです。いわば、適当な 浅い悩みがあることで深い悩みからわれわれは保護されていたと言ってもいいです。
〜中略〜
深い悩みそのものは昔からあって、そういうことを考えられる天才的な人が考えてくれていた。現代は、かつて天才 的な人が直面した宗教的問題とか、哲学的命題に、われわれ普通の人間が直面させられているんです。

〜中略〜
もともと人間関係が安定していて、基本的な安心感がある人は、そういう根源的なものにぶち当たっても「とにかく生 きていこう」と思って、そんなに落ち込まないですが、そういう支えが弱い人は大変です。そういう人たちがぼくらの ところに相談に来るんです。」
世界的な心理学者の考察だけに、深くうなづけるとともに、ここに一つのヒントがあるように思われます。今、私達に できることは、子ども達に「安定した人間関係」「基本的な安心感」を十分に与えてあげることではないでしょうか?
そういう意味でも、コミュニケーション・スキルを身に付けることはたいへん重要なのです。
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